2017.08.30 Wednesday
丹田呼吸法
先日、飯山市美術館で開催されている、正受庵と白隠の特別展を見てきた。
主に白隠による絵画が多いが、実物が展示してある。
正受老人こと道境彗端と師匠の至道無難の文字もあり、多彩な展示である。
さすがに正受老人の成り立ちは詳しく、母は真田信之の側室で季雪という名である。
白隠は晩年、長野県内の寺を多く訪問して講話を行い、絵画も残している。
主に飯田方面が多い。歌におせんおばば粉ひき歌というのがあるが、関係あるのか。
すたすたぼうず、という絵があるが、客が来るので酒の肴を買いに行くうれしそうな坊主
の姿。閻魔大王が地獄で悪いことをした悪人たちをかまゆでにしてすり鉢でつぶして食べてしまう、
という絵など、見飽きない。
臨済宗の先輩僧の絵も多い。達磨禅師もある。
正受庵は飯山市の重要文化財に指定されている。明治の初めに廃寺となったが山岡鉄舟と
高橋泥舟が本山の妙心寺に掛け合い再興させたという歴史がある。
白隠24歳、ここで修業をして生涯の師匠に巡り合えた飯山である。
この頃の城主は松平遠州公候である。